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オオサンショウウオ博物ノート

オオサンショウウオ/大山椒魚/ハンザキ/博物学/その他

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絵本『おおさんしょううお』

三芳悌吉(みよしていきち)ぶん・え
福音館書店/かがくのとも傑作集19/1974年刊/本文24ページ

 かなり以前にも探したものの、そのときは見つからなかった絵本です。すでに絶版になっており、古書で探すしかありません。しつこく探してみたら、静岡市の子どもの本専門店のサイトで見つかりました。

絵本『おおさんしょううお』


 ちょっと古風な絵柄のように思いますが、しみじみといい感じです。三芳悌吉という作者は知らなかったので調べてみましたが、詳しい伝記はわかりません。
 本の末尾にある略歴と、Web上の情報を合わせてみました。

【三芳悌吉略歴】(暫定版)
・1910(明治43)年、東京生まれ。
・幼少の頃を、現在の新潟県新潟市上大川前12番町(元小澤邸?)で過ごしたようだ。
・太平洋洋画研究所修了。
・1946年、行動美術協会創立に加わり、第1回会員となり現在に至る。
・一方、雑誌、書籍のさし絵の仕事も多く、1954年、第2回小学館児童出版文化賞を「一連の作品」により受賞。
・生物に関して造詣が深く、絵本に「もりのむしとはらのむし」「ふゆのむし」「みずのなかのちいさなせかい」(福音館書店)などがある。
・1996年『砂丘物語 1・2』(福音館書店)を出版。幼少期を過ごした新潟市内の様子を描いた。
・2000(平成12)年、没。

 絶版とはいえ作者の著作権は生きていますので、全部の絵は紹介できませんが、3枚だけ引用させていただきます。







 このあと、たまごを産んでそれが成長する様子や、幼体から成体への変化の様子なども描かれています。

 この絵本との出会いは、予期せぬプレゼントのようにじわっとうれしくなってしまうものでした。
「復刊ドットコム」で復刊希望本に登録されていたので、1票を投じましたが、まだまだ先は長いようです。ぜひ清き1票を!

---付記---
 実は、もう1冊探している絵本があります。
『ハンザキぞろぞろ』かつまたすすむ作
          PHPおはなしえほん/PHP研究所/1980年
 勝又進さんといえば、『ガロ』でよく見かけた漫画家です。この絵本は国立国会図書館には所蔵されているようなので、機会をみつけて行ってみようと思っていますが…。
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